鵜戸神宮の投げ石

鵜戸神宮は、宮崎の日南海岸の切り立った洞窟の中に社殿のあるところなんですが、「安産祈願」の神社としてよく知られています。豊玉姫が育児のために両乳房をくっつけてできた「お乳岩」があるということです。「安産祈願」のほかに漁業や航海などの神様として知られているということがあります。こちらでは「鵜戸さん」として親しまれている神様なんですよ。
珍しいのは、崖の中に神社があることなんですね。それも上の山から下の方へと降りていくのですが、昔はまだ足もとがよろしくなかったかもしれません。最近は朱塗りの手すりなどでとても鮮やかになっていますが、降りていくと波しぶきがまじかに見えて太平洋と断崖絶壁で迫力満点ですよ。
安産のためには出産まじかの人たちに「歩かせた」ということがあるのでしょう。上の駐車上から下の社殿へは少し、歩くことになりますが、橋を渡ったり出産のためには程よい運動にもなるということがあったのでしょう。また、豊玉姫が出産のときには、陣痛の痛さを紛らわすために海の方へと石を投げて気を紛らわせたのかもはしれませんね。そのように「石を投げるのはなぜ?」などと勝手に想像を膨らませたりすると、また旅も楽しいものとなりますよね・・・。
今でも「シャンシャン馬」という宮崎の芸能が残っているのですが、宮崎では大正のはじめころまで、結婚すると鵜戸神宮へとお参りする風習があったといいます。宮崎から鵜戸へは道も厳しく、馬を使って七浦七峠というところを越えていたといいます。花嫁さんは馬に乗って、花婿さんが綱を引いていくと、飾りのついたシャンシャン馬の鈴がなったといいますね。宮崎は昔から新婚さんのハネムーンのメッカだということで、それは、このような鵜戸さん参りなどの風習があったからかもしれないですね。今では、宮崎から観光特急「海幸山幸」がでていますので、飫肥(おび)の城下町を経由してから観光バス「にちなん号」にのって鵜戸神宮へ行けるということですよ。

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